先日、区の広報で見つけた
「学習障害に対する理解」
というセミナーに参加しました。
学習障害には興味があります。
字をなかなか読もうとしない
うちの子には学習障害があるのでは?
と感じていました。
しかし「知的な遅れがある」
という事が邪魔をして、
正確な判断をしかねていました。
そして、ゆっくりとではあるけれど
少しずつ字に興味を持ち、
読めるようになっているという
事実もありました。
学校にはいつも相談していました。
しかし学校からは、
「今までもそうしてきたので、
ひらがなを一文字ずつ覚えるまで
繰り返すしかない」
と言われました。
数ヶ月前に、言語聴覚士の方が
学校に来るという事で
個別に診ていただいたのですが、
やはり
「文字よりも他に課題がある」
という結果に終わり、モヤモヤは
ずっとくすぶり続けていたのです。
(ちなみに他の課題というのは
「聞いた文章を正確に復唱する」
というものでした。)
私の努力不足だとは思いますが
病院の外来はなかなか予約が取れず。
・・・
セミナーの話に戻ります。
講師は鳥取大学の先生で、
学習障害についての専門家でした。
私なりに私の興味ある内容だけを
要約すると以下の通りです。
●学習障害の中で、
読むスキルが身につきにくい子を
「ディスレクシア」という
●読字障害とは、
字が読めない訳じゃない。
一文字ずつは読めるが、
文章を読むのが極端に遅く、
よく間違える事である。
●一年生の時点でケアを始められる
●解決法は、文章を読むのに
疲れないようにしてあげる事
●支援をしてあげれば
半年から一年で効果が見られる
●音読支援はアプリでできる。
読み聞かせなども有効
●平成29年、都内の全ての小学校に
これらの内容をまとめた
「ひらがなの学習から児童を支える」
という冊子を配布した。
以上です。
音読支援のやり方は、具体的に
教えてもらいました。
その内容はとても面白いので、
また別の日に。
私が衝撃を受けたのは、
最後の項目です。
全ての小学校に、
読字障害の個別指導を説明した
冊子が配布されていたという事実。
いったいその冊子は
どこに行ったのでしょうか?
特別支援学級の先生も、
今までの対応からすると
読んだことが無いのでしょう。
このセミナーの講師の方も
仰っていました。
「せっかく作って配布したのに
全然使われてない」と。
全小学校の全教師が
一度でも目を通していれば、
私の「字がなかなか読めない」
という相談に対してそれなりの
受け答えが出来ていただろうに。
セミナーの内容は
とても良かったのですが、
冊子の行方が気になって仕方ない
私でした。
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