特別支援学校に見学に行くと、当たり前のように
「知的障害」
という文字が出てきます
パンフレット、ホームページ、見学会で配られるプリントなど
もちろん、特別支援学校に入学する条件は
「知的障害のある者」ですから、
これを省く訳にはいかないのです
ですが、今まで「知的障害」という言葉を自分と結びつけた事がないうちの子、
急に突きつけられたらどう思うでしょう
「自分は障害者なんだ」と、
思い知らされ、少なからずショックを受けると思います
この「知的障害」という言葉
どう本人に伝えるか、ずっと悩んできました
中3になってすぐ
「上級学校調べ」
という授業が始まりました
通える範囲の特別支援学校について調べます
「今がタイミングかな」と思い
私は子と膝を突き合わせ、
「知的障害」について説明する事にしました
以下、私が手探りで話した事です
・・・
「知的障害」って言葉を知っているかな?
あなたは同じ歳の子たちよりゆっくり成長するから、特別支援学級で、
通常級の同じ学年の子とは違うスピードで勉強を教わってるよね
同じ学年の子と同じように勉強するのが難しい子の事を、
大きなくくりで「知的障害」と呼ぶことにしてるみたいなの
だからこれから先、
「知的障害者」という枠に入れられる事があるけど、
自分は障害者なんだとショックを受けたり落ち込んだりはしなくてもいい
ただそういう大きな枠があるだけ
たとえば
100人でマラソンしたとして、
足が痛くて走れない子とかもいるから、
後ろの10人は車に乗っていいよって事にして、
その10人を「障害者枠」と呼ぶとする
そうすると80〜90番目の子たちはもう時間内にゴールは無理、つらい、けど頑張るしかない
リタイヤするか車に乗せてもらいたいけどルールがあるから無理
あなたはそこにいる
車に乗せてもらいたいなら
障害者枠に入れてもらわないといけないよね
人によって色んな事情があるけど、
大きく「障害者枠」って呼ぶ事で
助ける方からわかりやすくなる
手帳を取ったのは、その車に乗せてもらえるからなんだよね
手帳は障害者だという証明書ではない
助けが欲しい時のお守りなんだ
・・・
文章にすると整理されていますが、
実際はもっとあっちこっちしながら反応見ながら、
紙に図を描いたりして一生懸命話しました
たぶん、わかってもらえたと思います
「ちょっとその表現は違うな」とか
「もっとわかりやすい例えがある」とか
もしあるなら教えてください
追記
特別支援学校の入学条件として
「知的障害のある者」とありますが
少し前のうちの子のように
障害者手帳を取得したくても出来ない子の場合、
医師による「知的な遅れが見られる」という診断書があれば大丈夫です











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