夏ですね。
夏といえば、林間学校。
うちの地域の特別支援学級は、
小学校四年生以上になると、毎年
林間学校に行く事になっています。
うちの子は去年4年生で、
初めて行く予定でしたが、コロナで中止。
でも今年は2泊3日で実施決定!
初めての林間学校、楽しみだね〜!
・・・とはならないのがうちの子。
話を聞いただけで
シクシクと泣き始めました。
「お母さんと3日も離れるなんて…」と。
うちの子は私と離れて寝た事は
ありません。
赤ちゃんの時から、私と離れると
ずっと泣いていました。
預かり保育にお願いした時、
「人に預けると最初少し泣いても
すぐに新しいおもちゃなどに
気を惹かれて機嫌が良くなりますよ〜」
と言われましたが、うちの子は
お迎えに行くまでずーっと泣いていました。
保育士の方は耐えてくれましたが、
孫の世話がベテランなはずのお婆ちゃん
(私の母)に預けた時は
「もう二度とイヤ」と言われ、
申し訳ない気持ちになりました。
少し大きくなって、
泣かなくなったと思ったら今度は
激しいチックが出始めました。
そんなうちの子が、家族と離れて
2泊3日の林間学校に行けるでしょうか?
いや、無理でしょう。
学校では1か月前から行動班や
マスコットを決めたり、3週間前には
荷物をリュックに全部詰めて持って行き、
細かくリアルな予行演習をします。
例えば、リュックを背負って
バス乗り場まで行く練習、
お風呂に入る時に持って行くものを出して
シミュレーション、水筒を洗う練習
などなど。
うちの子には
「行かなくてもいいから
準備だけみんなと一緒に楽しんだら?」
と言って準備を万端にしてあげました。
もちろん内心は
「シミュレーションやってる内に
行く気にならないかな〜」です。
毎日帰宅すると
「今日は〇〇をやったよ」と
楽しそうに報告してくれるのですが、
最後には「行きたくないな」とションボリ。
もちろん「親と離れる」というのが
最大の不安要素ですが、
「バスに乗ったらトイレに行けない」とか
「気持ち悪くなるかも」など
細かい要素も出してきて、
ある時は、予定表にある
「ソフトクリームを食べる」
という行程を見て、
「ソフトクリーム食べたくない。
行きたくない!」と言い、
またある時は
「お風呂上がりにパパにクリームを
塗ってもらえないとお肌がカサカサになるから
行きたくない!」と言い、
またある時は
「布団の畳み方を間違えると
やり直しさせられるらしいよ、
行きたくない〜」と言い、
またある時は
「帰りに宿舎に忘れ物するかも!
行きたくない!」などなど、
言い掛かりみたいな理由をこじつけて
行きたがらず。
私は
「どうしても無理なら行かなくてもいいよ」
とだけ言って、なだめていました。
先生に相談したところ、先生は強気で
「大丈夫!泣いてもわめいても
玄関から出してくれれば迎えに行きます!
今まで沢山の子を連れて行きましたけど
大体皆なんとかなります!」
と言ってくださり、
「無理矢理送り出して、
母親が裏切ったと思わないか?
不信感から以後ギクシャクしないか?」
という私の心配も
「大丈夫、大丈夫!」との事。
子供が行きたがらない時
「行かなくていいよ」と休ませるか、
無理にでも送り出した方がいいのか、
幼稚園の時から正解がわかりません。
しかしある日の事、突然
「楽しそうだよね、林間学校」
と言ったのです。
「え?楽しそうって聞こえたけど?」
私は耳を疑いました。
うちの子はおもむろに言いました。
「楽しそうだよね。今日初めて思ったわ。
今日先生が動画を見せてくれて、
すごく楽しそうだったよ。
お土産を買う練習もしたけど、
色んなお土産があるみたい。
今まで動画を見せてくれなかったから
わかんなかったんだよ。」
な、なるほど〜!
イメージがわかないから怖かったのね?
ていうか、お母さんと離れる問題は
どこへ?
という疑問は置いといて、
「良かった!どうかこのままで!」と
思いました。(いや祈りました。)
それからは毎日淡々と準備をこなし、
「嫌だな〜」と言う事はなくなりました。
いよいよ前日、
久しぶりに少し泣きました。
「本当にイヤならやめてもいいよ」
と言いましたが、
覚悟は決まっているようでした。
当日の朝も、
起きてすぐメソメソと泣きました。
「3日も会えないなんて・・・」
でも自分で奮い立って朝の支度をし、
ギュッとハグしたら
「もういいよ」という仕草で振り切って
重いリュックを背負って一人で出て行きました。
私が泣きそうです。
結局無事に2泊3日をこなして帰ってきました。
沢山お土産話もしてくれました。
うちの子は今回行く事になりましたが、
子供が学校行事を嫌がった時の対応、
休ませるか行かせるかは、
今でも正解がわかりません。
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